喜びも悲しみも悩みも希望も、すべて生活の中にあります。
生活とはご家庭のことだけではなく、園、学校、社会においてこれから先、子どもたちが生きていく暮らしのことです。
ありがとう
ごめんなさい
”この2つの言葉さえあればいい”とまで言われています。生活の中で相手を気遣う深い言葉です。
新田塚幼稚園では、その心を感じ、言葉にして伝え合うことを大切にしています。
人の気持ちが分かる人間になるように
命の尊さを肌で感じられる子になるように
私たちは子どもたちと“こころ”を通わせることを大切にしています。
当園の教育方針において、大切にしている3つのこと
- 1基本的生活習慣を身につけること
- 2心の中に思ったこと、感じていることをつぶやける習慣をつける
- 3自己肯定感を持つこと
1. 基本的生活習慣を身につけること
基本的生活習慣とは、あいさつ、社会的マナー、整理整頓など生活においてごくごく当たり前の習慣のこと。
特に「あいさつ」は重要です。あいさつは、相手に自分の存在を伝え交流を広げるきっかけにする、つまりコミュニケーションの第一歩となるものです。
また整理整頓の意識やマナーは生活習慣からなるひとつの所作です。例えば「靴をそろえる」という行為は、幼い頃からの積み重ねと習慣から自然とできるようになるもの。年齢を経るごとに新しい世界へ飛び込む園児たちに、歯磨き・洗顔のようにしっかり生活習慣を身につけ胸を張って歩めるようにと願っています。
2. 心の中に思ったこと、感じていることをつぶやける習慣をつける
うれしいこと楽しいことは人に話したくなりますが、つらいこと悲しいことはなかなか口に出して言えるものではありません。当園では、うれしいことはもちろん、つらい、寂しい、悲しいこと、いやなこともぜんぶ「素直に口に出していいよ」と園児たちに伝えています。
つらい気持ちで過ごす1日と、人に話して受け止めてもらえる1日と、どちらが有意義な日になると思いますか? 命を輝かせて生きるなら、心をすっきりさせて過ごしませんか?
時にはひどい言葉を吐くこともあるでしょう。でもそれは園児の心の叫びです。子ども達の心のつぶやきをしっかりと受け止め、話し合って、不安や心配を安心に変える教育(共育)を私たちは行っています。
3. 自己肯定感を持つこと
「生まれてきてよかった!」と常に自分を大切にできる子どもを目指します。
“お手伝いしてくれてありがとう”、“いつもがんばっているね”、“うれしいな”、と私たちは声をかけしっかり認めてあげます。
園児は「私はこの世界に生まれて誰かの役に立っている、良かった、幸せだ」と気付き、明るくなれます。ご家庭でも大切にしている気持ちを伝えてください。大切にされている気持ちは、生きる上で大きな励みになり、これから生きる力となるものです。
学校法人華蔵学園
新田塚幼稚園 園長 荒川 慈文